目次から探す
「AIは使っているけれど、思ったような答えが返ってこない」。そんな状態でGoogleの講座を探すと、似た名前がいくつも出てきます。全部受けるべきなのか、ひとつで十分なのか、迷いますよね。
最初の一本は、いま困っている作業から選ぶのがおすすめです。 AIの得意・不得意から知りたいならAI Essentials、指示の出し方を練習したいならPrompting Essentials、複数の業務への応用を試したいならAI Professionalが候補になります。これは難易度の順位ではなく、学習範囲をもとにした編集部の選び分けです。
本記事は2026年9月24日に確認した公式公開ページと画面に基づく比較です。3講座すべてを修了した体験レビューではありません。後半の会議メモの例は、違いを考えやすくするために編集部が作成しています。
GoogleのAI講座3つの比較
3つともAIを使う側の学習です。AIモデルの開発者を目指す講座とは、目的を分けて考えてください。
| 講座 | 学習の重点 | 編集部が考える選択の目安 |
|---|---|---|
| AI Essentials | AIの基礎、仕事への活用、責任ある利用 | 何を任せてよいか、判断の基本から知りたい |
| Prompting Essentials | 指示の組み立て、出力の評価、改善と再利用 | 毎回指示を作り直し、出力のばらつきに困る |
| AI Professional | 調査・文章・制作・分析・アプリなどへの応用 | 自分の仕事に近い題材で、一連の作業を試したい |
AI Essentialsにもプロンプトの学習があり、AI Professionalにも基礎が含まれます。「入門を取ったら、必ず次の資格へ」という順番ではありません。詳しい業務別の内容はGoogle AIプロフェッショナル認定の紹介でも確認できます。
出典:AI Essentialsの公式案内、Prompting Essentialsの学習内容、AI Professionalの公式案内。
会議メモで考える、自分に足りない学び
講座名だけでは判断しにくいので、身近な作業で考えてみましょう。次は実際の講座課題ではなく、編集部が作った架空のメモです。
新商品の告知は来週を希望。田中さんが画像案を金曜までに用意。予算は未決定。公開日の確定は部長の確認後。
このメモをAIに渡すとき、「いい感じにまとめて」だけで済ませていませんか。大事なのは文章の見栄えよりも、未決定のことを確定事項として書かせないことです。
| 自分のつまずき | 練習したいこと | 候補 |
|---|---|---|
| 出力をそのまま信用してしまう | 原文との照合、AIに任せる範囲の判断 | AI Essentials |
| ほしい形式にならず何度も依頼する | 読み手・形式・制約の指定、結果の評価 | Prompting Essentials |
| 要約できるが、その先の仕事に結びつかない | タスク表や関係者向け連絡などへの応用 | AI Professional |
たとえば、次のように依頼の条件を具体化できます。
次の架空の会議メモを「決定事項・担当と期限・未決事項」に分けてください。書かれていない担当者や日付は補わず「未定」としてください。公開希望日と確定日を区別してください。
この例なら、予算と公開日は未決事項に残っているかを確認します。うまく出力できたかを自分で判定する基準があると、講座で学びたい部分も見えてきます。 この指示文で特定ツールの性能や時間短縮効果を検証したものではありません。
- 01作業を一つ選択
要約、メール、資料作成など身近な作業
- 02合格条件の設定
事実、形式、未決事項を確認する基準
- 03足りない学びの特定
基礎・指示・業務応用のどこで困るか
編集部作成。講座の公式課題や受講成果を示した図ではありません。
AI Professionalが向く人と、別の学びが向く人
AIを使う場面を広げたい人には、業務別の題材があることが判断材料になります。Googleの公開案内では、文章や調査だけでなく、データ分析やアプリ作成も取り上げています。
一方、Pythonでモデルを作りたい、機械学習の仕組みを理解したいという人には、別の専門学習が必要です。生成AI講座の目的別ガイドと比較してください。
身につけたいのは、どちらの力ですか。
認定の名前よりも、受講後に取り組みたい作業で選びます。
口コミで確認したいのは、受講者の出発点
「簡単だった」と「わかりやすかった」は、同じ講座でも両立します。AIを毎日使う人と、初めて触る人とでは必要な説明が違うためです。
Google公式ページの受講者の声には、異なるGoogle AI講座の修了者が並んでいます。掲載ページの講座名だけで判断せず、投稿者の修了講座を確認してください。提供元が選んだ紹介事例であり、受講者全体の効果を示すものでもありません。
独立した口コミを見る場合も、受講時期、使っていたツール、受講前の経験がわかるものを優先します。これらが不明な感想を、現在の3講座の優劣を決める根拠にはしません。
2026年9月24日に確認したRedditのGoogle AI Professionalに関するスレッドには、異なる出発点の感想があります。修了したと述べるJust_Assignment_5944さんは、AIの入口として役立ったとし、ChatGPT利用経験のあるExtremisAndyさんはNotebookLMやSheetsなどに触れた点を評価しています。一方、受講途中のプロダクトマネージャーと述べるtecherous26さんは、基礎的でスキル証明には物足りないとしています。
いずれも投稿者の自己申告で、修了や経歴を編集部が独立に確認したものではありません。画面では約5〜6か月前のコメントと表示されていました。全体の満足度を示す調査ではなく、「すでに何を使っていた人か」で評価が変わる例として読むのが適切です。
料金・日本語・受講先の確認
料金を比較するときは、同じ日の申込画面で、支払周期と対象講座をそろえて確認します。講座の紹介ページが日本語でも、音声や外部ツールまで日本語とは限りません。
- 講義音声と翻訳の種類の確認
- 個別契約と定額プランの対象範囲の確認
- 無料体験後の請求額・請求日の確認
- 特典を使う場合の条件と、別契約の有無の確認
GoogleはAI Professionalの受講先としてCoursera以外も案内しています。既存の契約や受講条件が自分に合うサービスを選んでください。料金制度はCourseraの料金プランで整理しています。
最初の一本の決め方
まず一つの作業を試し、困った点から選ぶと、似た内容を重ねて受講するのを避けやすくなります。基本的な利用判断から学ぶか、指示を磨くか、業務別の演習に進むか。ここを決めてから公式ページの内容を確認してみてください。
